◆2つのハイブリッドパワートレーンを持つ新型クラウントヨタ自動車が一気に4つのバリエーションを発表した新型「クラウン」は、最初にクロスオーバーから発売が始まる。以後、セダン、スポーツ、エステートと1年半かけて順次発売となっていく。そのため仕様などの詳細が発表されているのがクロスオーバーのみとなっており、そのクラウン クロスオーバーはトヨタがフラグシップと位置づけるクルマだけに、現在のトヨタの持てる技術がふんだんに盛り込まれている。とくに搭載されたパワートレーンのハイブリッドシステムについては、第5世代となった2.5リッター THS(TOYOTA HYBRID SYSTEM)IIに加え、エンジン直結型の2.4リッターターボ デュアルブーストハイブリッドシステム(DUAL BOOST HYBRID SYSTEM)が用意される。これに方式は異なるものの、リアのモーター駆動を加えた電気式4輪駆動システムが採用される。世界初の量産ハイブリッド車のシステムとして設計されたTHSは、駆動・回生用のモーターと、発電用のモーター、それにエンジンからの駆動力を遊星歯車(プラネタリギヤ)でコントロールするシステムで、プラネタリギヤ特有のスムーズな駆動力切り替えで、最初にして現在まで通用する最先端のハイブリッドシステムとなっている。ハイブリッドの形式としては、2モーターを使ったシリーズパラレルハイブリッドとなり、世代を重ねるごとにコンパクトで高効率なシステムとなっている。ちなみに、シリーズハイブリッドはエンジンで発電してモーターで走る方式、パラレルハイブリッドはエンジンの力とモーターで走る方式、シリーズパラレルハイブリッドはその両方のモードを適宜切り替えて走る方式になる。技術的にはシリーズパラレルハイブリッドが、エンジンで走るガソリン車の技術、モーターで走る電動車の技術をいずれも必要とするため非常…
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